2008年8月29日のWelcome Back Partyでの乾杯スピーチ、
結構いい出来だったので掲載します。
今日は、MBAと友の会の3つの原則と1つの約束は短めにして、北京オリンピックバージョンでウェルカムバックの祝辞を述べさせていただきたいと思います。
MBA友の会の3つの原則は、
1) Volunteerで運営されている
2) Give&Takeの精神を基本としている
3) ビジネスを通して世界をよくしていくです。
本日も、Volunteerのみなさんが運営して会合が開かれています。まだ、アプリカントなので会にGiveするものがありませんという方もいらっしゃいますが、会の運営を手伝っていただけるだけでも助かります。そして、一番大事なことなのですが、私達はMBAを取ることを最終ゴールにしているわけではありません。MBAで学んだことを礎にして、世界をよくしていくことに貢献することが私達の目的です。その目的のためにみなさんと議論していければと思っています。1つの約束は、今、静粛に聴いていただいてますように、誰かがマイクを持ちましたら、静かにしていただくことです。お酒が入ってきますと、小さな声ならいいだろう、後ろの方ならいいだろう思ってしまうこともあるでしょう。しかし、この会では、大人の約束事として、スピーカーが離している間は、話さないことにしています。回りで、ついうっかり話をしてしまっている方がいらっしゃいましたら、注意をしてあげください。僭越ですが、お願いいたします。
北島康介の金メダルには北村を支えるチーム北島がありました。その中には心理学の教授もいて、独自の、メンタルトレーニングを提供していました。その教授の理論は、大会などやりきった後、普通は「休め」という、しかし、大会などに合わせて最高の状態に持っていった時が一番伸ばせる時なので、私はそこでもっとやれと指導する、というものです。試合には余り出ませんでしたが、星野ジャパンの宮本慎司は、疲れてヘロヘロになった時練習したことが身につくんだと言っています。みなさんは、MBAを終えたばかりです。ここでさらに勉強すればもっと伸びるはずです。勉強にもいろいろあって、本を読むだけがべんきょうではないですが、ここでもう一分張りしてもらえればと思います。その勉強のための仲間が、MBA友の会で会う人たちのはずです。是非、活用してください。
オリンピックで日の丸の重さを背負っている選手たちはとてもかっこよかったです。留学中にも同じことがあったはずです。留学中は、多いところでも日本人は10人くらいで、一人一人自分が言うことが日本人の考え方と捉えられたと思います。帰ってくると、埋もれてしまって、そういう日の丸を背負っている感覚はなかなか経験できないのですが、日の丸を背負っている気概も忘れずにい手いただきたいと思います。
今、日本はいろいろな意味で危機です。MBAで言えば、スタンフォードには3人しか日本人は入れなくなってしまっています。インドや中国の人がたくさんいます。ハーバードでも同じ状況です。トップスクールだけでなくどこの学校でも日本人は減少傾向にあります。MBAの価値の大きなものの1つとして、そこで知り合う世界の人脈があります。世界を動かしていく人たちの中に日本人が少なくなっているということは大きな問題です。もちろん多ければいいというわけではありませんし、日本人は他の民族に比べてMBAでの貢献は相対的を良くやっていると思います。少なくともMBAに関しては、私たちで状況を変えていきたいと思っています。そもそもMBAの活躍自体が日本の社会では低調です。MBAを取ったからといって優れた経営ができるわけでも優れた人物になれるわけではありませんが、経営の基礎知識を持った人が経営をする割合を増やしていかなくては日本企業の経営は世界になかなか貢献できないでしょう。もちろんMBAとは違う思想にもとづいた経営というものの価値もあります。日本式の経営を世界に広めるというやり方もあります。こういうこともMBA友の会で話していけると良いと思っています。
2008年9月5日金曜日
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1 件のコメント:
WBPは盛り上がりましたね。
毎回エネルギーを持った人が参加してくれるので、私も元気をもらいました(が、飲みすぎて翌日は撃沈しましたが)。
参加されたClass of 2008の方々ももう一度気を引き締めて、日々研鑽する元気をもらったのではないでしょうか。
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